サイトアイコン 受かる!損保大学課程〈専門コース〉試験!

【法律練習問題】第5編 第2章 純粋リスクの処理例

PR

問題5

火災・爆発のリスクマネジメントに関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

(ア)

火災の拡大防止には、「火災の早期発見」と「初期消火」が重要であり、「自動火災報知機」により火災の発生が感知された場合、「移動式消火器」で初期消火を行う必要がある。

(イ)

多数の人々が出入りする百貨店やスーパー、ホテル等や自動化・無人化された大規模な工場・倉庫では、火災が発生すれば自動的に作動する「屋内消火栓」を設置することによって、迅速な消火を行うことができる。

(ウ)

大規模な建物は、耐火構造の壁・床による「防火区画」を設けることによって、火災が発生しても、火災を防火区画内にとどめることができるが、防火区画間の出入口には「防火戸(防火扉)」を設置するなど、開口部を完全に防護することが必要である。

(エ)

爆発は、可燃性ガスや引火性物質等の危険物の漏えいによって発生するため、危険物を使用する機械設備については定期点検を実施し、危険物の漏えい防止に努めなければならない。

▶ 答えを確認する

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)スプリンクラー設備などの自動消火装置を設置することで、火災が発生すれば自動的に作動し、迅速な消火活動を行うことができる。

(ウ)設問のとおり正しい。

(エ)設問のとおり正しい。

問題6

落雷のリスクマネジメントに関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

雷が建物等に直接落ちて被害が発生する「直撃雷」は、大きな電圧・電流を発生させ、これを力学的エネルギーや熱エネルギーに変換させて大量に放出するため、建物や機械設備を破壊したり、火災を発生させたりするなど、大きな被害を引き起こす。

(イ)

内部雷保護(雷サージ対策)としては、電子機器などの低電圧機器に対して、送電線、配電線等の電源線や、電話回線、インターネット回線等の通信線などの雷サージ侵入経路に防護装置を設置することが効果的である。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

A

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)設問のとおり正しい。

問題7

風水害のリスクマネジメントに関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

水害は「外水氾濫」と「内水氾濫」に大別されるが、このうち「外水氾濫」とは、集中豪雨によって排水が困難になり、市街地に水があふれ出し、浸水することをいう。

(イ)

風害は、堤防の決壊等のように発生源対策のみで対応することが難しいため、直接被害を受ける財産の管理者(企業等)が、自身の責任で防災対策を講じる必要がある。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

C

(ア)「外水氾濫」とは、河川の水量の増加によって堤防を越えて水があふれる(越水)、または堤防が決壊・破損し、水が堤内地に流出することをいう。設問は、「内水氾濫」についての記述である。

(イ)設問のとおり正しい。

問題8

地震のリスクマネジメントに関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択の中から選びなさい。

(ア)

大地震が発生すると、企業は、自社の建物・設備の損壊や従業員の被災のほか、ライフラインの供給停止などによって、長期間にわたって操業の停止または縮小を余儀なくされたり、復旧期間が長期化したりする可能性がある。

(イ)

企業は、地震発生時に適切な対応を行い、被害を最小限に抑えるためには、大地震の発生を想定した危機管理計画(緊急時対応計画)を策定し、これをマニュアル化したうえで、全従業員に周知徹底する必要がある。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

A

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)設問のとおり正しい。

問題9

自動車事故のリスクマネジメントに関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

従業員が自家用車を業務に使用し、その自家用車の整備不良が原因で事故が発生した場合、企業がその責任を追及されることはない。

(イ)

事故防止対策を組織的に推進するためには、安全運転管理者を選任し、安全運転管理者の権限と責任を明確に定め、管理・監督・指示を系統的に行う必要がある。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

C

(ア)社有車だけでなく、従業員の自家用車でも、それが業務に使用され事故を起こした場合、企業もその責任を追及される。

(イ)設問のとおり正しい。

問題10

製造物責任のリスクマネジメントに関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

(ア)

製造物責任法(PL法)では、被害者は、製造業者等に過失のあることを立証する必要がなく、製品に欠陥が存在し、これによって損害を被ったことを立証すれば、製造業者等に対して損害賠償を請求することができる。

(イ)

PLリスクには、消費者が予想外の方法で製品を使用したために事故が発生するなど、未知の危険が潜在しており、企業にとって、どのような事故が発生するかを予測することが難しいという問題がある。

(ウ)

PL訴訟では、被害者は、製品の設計上・製造上の欠陥よりも、指示・警告上の実陥を理由に損害賠償の請求を行う傾向があるため、企業は、警告ラベルの表示と取扱説明書の記載に細心の注意を払う必要がある。

(エ)

被害者から事故発生の報告を受けた場合、調査の結果、製品に欠陥がないと判断したとしても、企業は、企業ブランドが大きく失墜することを避けるため、被害者の賠償請求額に基づき、早期かつ円満に示談解決することが重要である。

▶ 答えを確認する

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)設問のとおり正しい。

(ウ)設問のとおり正しい。

(エ)企業は、製品に欠陥がないと判断した場合には、安易な妥協は避け、製品に欠陥のないことを積極的に証明し、被害者の納得が得られるよう十分に説明することが重要である。

問題11

経営者責任のリスクマネジメントに関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

(ア)

取締役は、任務懈怠または法令違反によって会社に損害を与えた場合には、会社に対して損害賠償責任を負うが、不適正な業務執行によって、取引先などの第三者に損害を与えた場合には、これが「重大な過失」によるものであっても、第三者に対する損害賠償責任を負わない。

(イ)

責任追及等の訴え(いわゆる株主代表訴訟)では、原告株主が勝訴した場合には、会社に対して必要費用および弁護士報酬を請求することができるが、敗訴した場合でも、敗訴株主に悪意がない限り、会社に対して損害賠償責任を負わない。

(ウ)

責任追及等の訴え(いわゆる株主代表訴訟)を予防するためには、まず、取締役が、法令違反がないかなどについて、自ら確認・点検を行える指針を定めておく必要があり、さらに、法務部門や顧問弁護士がサポートすることで、社内のリーガル・チェック体制を確立していくことが重要である。

(エ)

責任追及等の訴え(いわゆる株主代表訴訟)が提起された場合、会社は、被告役員と利益相反関係に立たされるため、被告役員に責任がないことが明らかなときを除いて、被告役員に便宜を図ることができない。

▶ 答えを確認する

(ア)取締役は、不適正な業務執行によって、取引先などの第三者に損害を与えた場合には、これが取締役の「悪意または重大な過失」によるものであれば、第三者に対して損害賠償責任を負う。

(イ)設問のとおり正しい。

(ウ)設問のとおり正しい。

(エ)設問のとおり正しい。

問題12

労働災害のリスクマネジメントに関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

(ア)

従業員が業務上の事由により負傷したり、疾病にかかったり、障害を被ったり、死亡したりした場合、事業者は、労動者災害補償保険法に基づき、過失の有無を問わず、被災従業員に対して災害補償責任を負う。

(イ)

労災事故や健康障害の発生を防止するために、事業者は、安全で快適な職場作りを促進するとともに、労働条件を改善して、過度な長時間労働をなくし、従業員に過重な疲労や心理的負荷を生じさせないことが重要である。

(ウ)

労災事故の発生を防止するために、事業者は、機械設備の安全化とともに、機械設備に「フェイル・セーフ」を施し、従業員が機械設備の操作を誤っても防護装置が働くようにしておくことが重要である。

▶ 答えを確認する

(ア)事業者は、労働基準法に基づき、過失の有無を問わず、被災従業員に対して災害補償責任を負う。

(イ)設問のとおり正しい。

(ウ)設問のとおり正しい。

問題13

情報セキュリティのリスクマネジメントに関する次の記述の正誤の組合せとして正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

個人情報の漏えいは、社内や委託先の従業員等が個人情報を自分のパソコンやUSBメモリー等にコピーして外部に持ち出すといった内部犯行が多いが、インターネットからの不正アクセスも大きな問題となっている。

(イ)

サイバー攻撃のうち、DDos攻撃とは、同時に攻撃対象のサーバに対して大量のパケットを送信することで、サーバの処理能力を飽和させたり、ネットワーク帯域を枯渇させたりし、使用不能にする攻撃手法である。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

A

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)設問のとおり正しい。

問題14

情報セキュリティのリスクマネジメントに関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

(ア)

企業が保有する情報資産のリスクは、「個人情報の漏えい」のみである。

(イ)

情報資産の価値は、情報リスクが顕在化した場合に企業がどのような影響を受けるか、どの程度の損害を被るかに関係なく、その「金銭的な価額」に基づき決定する必要がある。

(ウ)

アクセス制御は、全従業員に対して一律的に行うのではなく、「重要情報」にアクセスできる人を限定し、アクセスできる範囲を必要最小限にとどめることが重要である。

▶ 答えを確認する

(ア)情報資産は、火災や地震等の災害による物理的な損失のほか、コンピュータのシステムダウンやネットワーク障害など様々なリスクにさらされている。

(イ)情報資産の価値は、単なる金銭的な価額ではなく、情報リスクが顕在化した場合に企業がどのような影響を受けるか、どの程度の損害を被るかによって評価し、これに基づき決定する必要がある。

(ウ)設問のとおり正しい。

モバイルバージョンを終了