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【法律練習問題】第1編 第2章 損害保険契約の構造

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問題4

「損害保険契約の構造」に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

損害保険契約の目的(被保険利益)とは、保険事故の発生によって被保険者が損害を被るおそれのある経済的な利益(金銭に見積もることができる利益)のことをいい、損害保険契約が有効に成立するためには、被保険利益が存在することが必要である。

(イ)

保険金額とは、保険給付の限度額として損害保険契約で定めるもののことをいう。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

A

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)設問のとおり正しい。

問題5

「損害保険契約の構造」に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

損害保険契約において、被保険者は、保険事故の発生によって損害を被る者にとどまり、必ずしも保険金請求権を有しているわけではない。

(イ)

損害保険契約は、諾成契約であるため、保険契約者が保険契約を申し込み、保険者が契約の引受けを承諾することによって成立する。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

C

(ア)損害保険契約では、被保険者は、被保険利益の帰属主体をいい、保険事故による損害が発生した場合は、当然に保険金請求権を有する。

(イ)設問のとおり正しい。

問題6

保険法における損害保険契約の「保険契約者と被保険者の義務」に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

(ア)

保険契約者または被保険者は、損害保険契約の締結に際し、危険に関する「重要な事項」のうち保険者が告知を求めたもの(告知事項)について、事実の告知をしなければならない。

(イ)

告知義務違反による損害保険契約の解除権は、保険者が解除の原因があることを知った時から1か月間行使しないとき、または損害保険契約締結時から3年を経過したときに消滅する。

(ウ)

保険者が告知義務違反によって損害保険契約を解除した場合でも、不告知または不実告知との間に因果関係がなく発生した保険事故による損害はてん補される。

▶ 答えを確認する

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)告知義務違反による損害保険契約の解除権は、保険者が解除の原因があることを知った時から1か月間行使しないとき、または損害保険契約締結時から5年を経過したときに消滅する。

(ウ)設問のとおり正しい。

問題7

保険法における損害保険契約の「保険契約者と被保険者の義務」に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

損害保険契約の締結後に危険増加が生じた場合で、危険増加が引受範囲内(保険料を当該危険増加に対応した額に変更するとしたならば、当該損害保険契約を継続することができるとき)であっても、通知義務違反による解除の要件に該当すれば、保険者は、契約を解除することができる。

(イ)

保険者が通知義務違反によって損害保険契約を解除した場合、危険が増加した時から契約が解除された時までに発生した保険事故による損害は、いっさいてん補されない。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

B

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)保険者が通知義務違反による契約解除を行った場合でも、危険が増加した時から契約が解除された時までに発生した保険事故のうち、危険増加と因果関係のない保険事故による損害はてん補される。

問題8

保険法における損害保険契約の「保険価額と保険金額」に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

損害保険契約の締結時に超過保険である場合、保険契約者は、いかなる場合も当該超過部分に相当する保険料の返還を受けることができない。

(イ)

保険金額が保険価額を下回る一部保険の場合、保険金は、てん補損害額に保険金額の保険価額に対する割合を乗じた額で支払われる。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

C

(ア)損害保険契約の締結時に超過保険である場合、保険契約者および被保険者が善意で、かつ重大な過失がなかったときは、保険契約者は、超過部分の契約を取り消すことができ、その超過部分に相当する保険料の返還を受けることができる。

(イ)設問のとおり正しい。

問題9

保険法における損害保険契約の「保険価額と保険金額」に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

重複保険とは、同一の保険の目的物について被保険利益、保険事故、保険期間が重なる複数の保険契約が存在し、各保険契約の保険金額の合計が保険価額を超える状態をいう。

(イ)

重複保険における「独立責任額全額方式」は、各保険契約のすべてを有効とし、各保険者は、他の保険契約がないものとして、てん補損害額の全額(一部保険の場合は、てん補損害額に保険金額の保険価額に対する割合を乗じた額)について保険金の支払義務を負うとするものである。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

A

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)設問のとおり正しい。

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