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【税務練習問題】第1編 第3章 相続税と贈与税

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問題10

相続税に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

相続税は、金銭で一時に納付することが原則であるが、遺産を取得したことに対して一時に負担がかかるという特殊性から、納税者は、延納または物納のいずれかを任意に選択することが認められている。

(イ)

相続税では、相続により承継した被相続人の債務や葬式費用の額のうち、一定の相続人が負担する部分の金額は、課税価格の計算にあたり、遺産総額から控除することができる。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

C

(ア)相続税には、一定の要件のもとに延納制度が設けられているが、延納によっても金銭で納付することが困難である事由があると認められる場合に限り、さらに物納が認められる。設問のように、延納または物納のいずれかを任意に選択できるわけではない。

(イ)設問のとおり正しい。

問題11

相続税に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

被相続人が死亡したことにより支払われる退職手当金は、みなし相続財産として相続税の課税対象となる。

(イ)

相続を放棄した法定相続人は、遺産に係る基礎控除額の算出にあたって、法定相続人の数から除かれる。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

B

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)遺産に係る基礎控除額の算出にあたっては、相続の放棄があった場合でも、放棄した者の分も、いったんその放棄がなかったものとして法定相続人の数に含めて計算する。

問題12

贈与税に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

(ア)

贈与税は、個人からの贈与によって個人が取得した財産に課税される税金であり、生前に財産を贈与しておいて相続税の負担を軽減しようとする税負担の不公平をなくすという意味があることから、相続税を補完する税金といわれている。

(イ)

贈与税の納税義務者は、原則として、個人から贈与によって財産を取得した個人となる。

(ウ)

贈与税は、申告納税方式がとられており、納税は金銭で一時に納付することが原則であるが、金銭で納付することが困難である場合には、物納も認められている。

▶ 答えを確認する

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)設問のとおり正しい。

(ウ)贈与税には相続税で認められているような物納制度はない。

問題13

相続税および贈与税に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

(ア)

Aさんは、父親から300万円の贈与を受けたが、その年に父親は死亡してしまった。この場合、その贈与により取得した財産の価額を相続税の課税価格に加算する。

(イ)

Bさんは、配偶者から3,000万円の居住用不動産の贈与を受けた。この場合、Bさんは、婚姻期間にかかわりなく2,000万円の贈与税の配偶者控除を受けることができる。

(ウ)

C株式会社は、個人のDさんから500万円の贈与を受けた。この場合、その贈与は、贈与税の対象となる。

▶ 答えを確認する

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)贈与税における配偶者控除の最高額は2,000万円であるが、婚姻期間が20年以上であることが特例要件の1つとなっている。

(ウ)贈与税は、原則として個人が他の個人から受けた財産の贈与に課税される税金であり、設問のような、法人が個人から受けた贈与は、贈与税ではなく、原則として法人税の対象となる。

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