【法律練習問題】第2編 第3章 債務不履行に基づく損害賠償責任 

【法律】練習問題
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問題26

債務不履行に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

履行遅滞があった場合、債権者は、債務者に対し本来の債務の履行を請求できるとともに、履行期に遅れたことによる遅延賠償の請求を行うこともできる。

(イ)

債務者の責めに帰すべき事由により履行期前に不完全な給付があった場合でも、履行期までに完全な給付がなされれば不完全履行とならない。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

A

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)設問のとおり正しい。

問題27

債務不履行に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

確定期限のある債務は、債務の履行について債権者の協力を必要とする債務を除き、債務の履行期限が到来し、かつ、債務者がその期限の到来を知った時から履行遅滞となる。

(イ)

履行の直接強制は、債務者の意思にかかわらず、国家機関の力によって履行を強制する方法であり、財物の給付を内容とする債務に適している。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

C

(ア)確定期限のある債務は、債務の履行について債権者の協力を必要とする債務を除き、確定期限までに履行がなされないことで、その期限の到来の時から履行遅滞となる。

(イ)設問のとおり正しい。

問題28

履行遅滞に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

(ア)

不確定期限付きの債務においては、債務の履行期限が到来した後に債務者が履行の請求を受けた時、またはその期限の到来を知った時のいずれか早い時から履行遅滞となる。

(イ)

不法行為の加害者が負う損害賠償債務は、期限の定めのない債務であるが、被害者保護の観点から、損害発生と同時に、何らの催告を要することなく遅滞に陥るとされている。

(ウ)

債権者が債務者に相当の期間を定めて契約の履行を催告し、その期間内に履行がなされない場合、債権者は、損害賠償の請求を行うに際し契約を解除することが必要である。

▶ 答えを確認する

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)設問のとおり正しい。

(ウ)債権者が債務者に相当の期間を定めて契約の履行を催告しても、その期間内に履行がなされない場合、債権者は、契約を解除しなくともてん補賠償を請求することができる。

問題29

不完全履行に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

債務者が不完全な履行を行った場合で、完全な履行が可能であるときは、債権者は、債務者に対して改めて完全な履行を請求することができ、併せて履行が不完全なことから生じる損害賠償を請求することができる。

(イ)

不完全履行が成立するためには、不完全な履行があったこと、およびそれが債務者の責めに帰すべき事由に基づくことの2要件を充足することが必要である。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する
A

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)設問のとおり正しい。

問題30

債務不履行による損害賠償に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

債務の不履行またはこれによる損害の発生もしくは拡大に関して債権者に過失があったときは、裁判所はこれを考慮して、損害賠償の責任およびその額を定める。

(イ)

債務不履行については、契約当事者間での賠償の清算を想定するため、「近親者固有の慰謝料請求権」は認められない。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する
A

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)設問のとおり正しい。

問題31

債務不履行による損害賠償に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

(ア)

債務不履行により賠償すべき損害の範囲は、債務不履行と相当因果関係のある損害、つまり債務不履行の結果、通常生ずべき損害となる。

(イ)

金銭の給付を目的とする債務不履行の場合の損害賠償の額は、債務者が遅滞の責任を負った最初の時点における法定利率によって定め、これより高い約定利率が定められている場合には、その約定利率によることになる。

(ウ)

債務不履行では、損害賠償額の算定にあたり、不法行為と異なり損益相殺は行われない。

▶ 答えを確認する

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)設問のとおり正しい。

(ウ)民法上に損益相殺の規定はないが、債務不履行における損害賠償額の算定にあたっては不法行為と同様、損益相殺が行われることが一般に承認されている。

問題32

債務不履行による損害賠償に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

債務不履行に関して債権者にも過失があった場合には、裁判所は、損害賠償額の算定にあたり、その過失を考慮して債務者の損害賠償額を軽減するが、損害賠償責任そのものを否定することはない。

(イ)

損害賠償額は、履行不能による損害賠償の場合は「履行不能に陥った時点の損害」、履行遅滞による遅延賠償の場合は「履行された時点の損害」を基準として算定される

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

C

(ア)債務不履行に関して債権者にも過失があった場合には、裁判所は、損害賠償額の算定にあたり、債務者の損害賠償額を軽減するだけでなく、事情によっては損害賠償責任そのものを否定することもある。

(イ)設問のとおり正しい。

問題33

債務不履行による損害賠償に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

(ア)

契約当事者間で、債務の履行遅滞や履行不能があったときの違約金を約定した場合、その違約金は「損害賠償額の予定」と推定される。

(イ)

金銭の給付を目的とする債務不履行の場合、債務者は、債務の履行遅滞の原因が不可抗力によるものであることを証明しても、損害賠償責任を免れることはできない。

(ウ)

債務不履行における賠償すべき損害の額は、債務の本旨に従った履行がなされたならば債権者が得られたであろう利益と、債務不履行の結果として債権者が現在おかれている利益との差額であり、慰謝料等の非財産的損害の額は含まれない。

▶ 答えを確認する

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)設問のとおり正しい。

(ウ)債務不履行における賠償すべき損害の額は、「債務の本旨に従った履行がなされたならば債権者が得られたであろう利益」と「債務不履行の結果として債権者が現在おかれている利益との差額」以外にも、不法行為と同様に、慰謝料等の非財産的損害の額も含まれるとされる。

問題34

債務不履行による損害賠償に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

債務不履行による損害賠償の方法は、別段の意思表示がないときは、損害を金銭に評価して賠償することを原則としている。

(イ)

「損害賠償額の予定」は、損害が発生する前に定めておかなければならず、金銭でないものを損害の賠償に充てるべき旨を予定することもできる。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

A

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)設問のとおり正しい。

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