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【法律練習問題】第1編 第5章 傷害疾病定額保険契約に固有の規定 

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問題16

保険法における「傷害疾病定額保険契約」に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい

(ア)

給付事由が傷害疾病による死亡のみである傷害疾病定額保険契約において、保険契約者が保険契約締結後に保険金受取人を被保険者またはその相続人に変更する場合、被保険者の同意がなくても変更の効力が生じる。

(イ)

傷害疾病定額保険契約において、給付事由発生前に行う保険金請求権の譲渡または質権の設定は、被保険者の同意がなければその効力が生じないが、給付事由発生後であれば、被保険者の同意がなくてもその効力が生じる。

(ウ)

保険契約者以外の者を被保険者とする傷害疾病定額保険契約において、被保険者が保険金受取人であり、被保険者の同意なしに契約が成立している場合、被保険者は、保険契約者に対して契約の解除を請求することができる。

▶ 答えを確認する

(ア)給付事由が傷害疾病による死亡のみである傷害疾病定額保険契約では、保険契約者が保険契約締結後に保険金受取人を被保険者またはその相続人に変更する場合でも、被保険者の同意がなければ、変更の効力は生じない。

(イ)設問のとおり正しい。

(ウ)設問のとおり正しい。

問題17

損害保険契保険法における「傷害疾病定額保険契約」に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

(ア)

保険契約者と保険金受取人が異なる傷害疾病定額保険契約(第三者のためにする保険契約)では、保険金受取人は、受益の意思表示をしなければ保険金請求権を有することができない。

(イ)

傷害疾病定額保険契約において、保険契約者は、給付事由の発生の有無にかかわらず、いつでも保険金受取人を変更することができる。

(ウ)

傷害疾病定額保険契約において、保険金受取人の変更通知到達前に給付事由が発生し、保険者が変更前の保険金受取人に保険金を支払った場合、保険者は、変更後の保険金受取人への保険金の支払いを免れる。

▶ 答えを確認する

(ア)保険契約者と保険金受取人の異なる傷害疾病定額保険契約(第三者のためにする保険契約)では、保険金受取人は、受益の意思表示をしなくても、当然に保険金請求権を有する。

(イ)給付事由が発生するまでは保険金受取人を変更することができるが、給付事由が発生すれば、保険金受取人の保険金請求権が確定するため、保険契約者は、保険金受取人を変更することができない。

(ウ)設問のとおり正しい。

問題18

保険法における「傷害疾病定額保険契約」に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

(ア)

傷害疾病定額保険契約において、遺言による保険金受取人の変更は、遺言者である保険契約者が死亡した時からその効力が生じるが、保険契約者の相続人が遺言の効力が発生した旨を保険者に通知しなければ、保険者に対抗することができない。

(イ)

保険契約者以外の者を被保険者とする傷害疾病定額保険契約では、被保険者の同意の有無にかかわらず、保険契約者は、遺言によって保険金受取人を変更することができる。

(ウ)

保険法では、傷害疾病定額保険契約において、保険金受取人が給付事由の発生前に死亡し、その相続人が複数いる場合の各相続人の保険金請求権の取得割合は、法定相続割合になると定められている。

▶ 答えを確認する

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)保険契約者以外の者を被保険者とする保険契約では、原則として被保険者の同意がなければ、遺言によって保険金受取人を変更することはできない。

(ウ)保険金受取人が死亡し、その相続人が複数いる場合の各相続人の保険金請求権の取得割合について「均等割合」と「法定相続割合」のいずれであるかは保険法で明文化されておらず、保険約款の規定に委ねられている。ただし、保険約款に規定がない場合は、分割債権に関する民法の規定によって、「均等割合」になると解される。

問題19

保険法における「傷害疾病定額保険契約」に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

傷害疾病定額保険契約において、受領した保険料のうち、将来の保険金支払いに充当するために積み立てられた金額のことを保険料積立金という。

(イ)

保険料積立金のある傷害疾病定額保険契約において、被保険者または保険金受取人が故意または重大な過失により給付事由を発生させて保険契約が終了した場合、保険者は、保険約者に対し、契約終了時における保険料積立金を払い戻す必要はない。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

B

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)被保険者または保険金受取人が故意または重大な過失により給付事由を発生させ、保険契約が終了した場合でも、保険者は、保険契約者に対し、契約終了時における保険料積立金を払い戻さなければならない。

問題20

保険法における「傷害疾病定額保険契約」に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

保険契約者が破産手続開始の決定を受けた場合、破産管財人は、解除権者として解約返れい金請求権を現金化するため、保険料積立金のある傷害疾病定額保険契約を解除することができる。

(イ)

保険料積立金のある傷害疾病定額保険契約において、解除権者が、解約返れい金等相当額を取得するために契約を解除した場合でも、介入権者が、解除の通知日から1か月の間に保険契約者の同意を得て、解約返れい金等相当額を解除権者に支払い、その旨を保険者に通知すれば、解除の効力は生じない。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

A

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)設問のとおり正しい。

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