【法律練習問題】第1編 第1章 保険契約の基礎

【法律】練習問題
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問題1

保険契約の法的性質に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

保険契約は、保険者と保険契約者との間の合意によって成立するもので、このような法的性質を双務契約性という。

(イ)

保険契約は、保険者が一定の事由が生じたことを条件として保険給付を行うことを約し、保険契約者がその対価として保険料を支払うことを約するもので、このような法的性質を附合契約性という。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

D

(ア)設問のような保険契約の法的性質は、双務契約性ではなく、諾成契約性である。なお、双務契約性とは、保険者が保険給付義務を負い、保険契約者が保険料支払義務を負う法的性質のことをいう。

(イ)設問のような保険契約の法的性質は、附合契約性ではなく、有償契約性である。なお、附合契約性とは、保険契約者が保険者の作成した保険約款を包括的に承認して、その契約を締結するか否かを決定するという法的性質のことをいう。

問題2

保険法の「保険契約」に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。

(ア)

損害保険契約は、一定の偶然の事故を保険事故とし、保険事故による損害が発生した場合、損害額に応じて保険金が支払われる損害てん補の保険契約である。

(イ)

傷害疾病損害保険契約は、被保険者の傷害疾病による死亡・後遺障害、要介護状態、手術・入院・通院等を給付事由とし、給付事由が発生した場合、契約時に定めた一定の金額が保険金として支払われる定額払の保険契約である。

(ウ)

生命保険契約は、被保険者の死亡または一定時点における生存を保険事故とし、保険事故が発生した場合、損害の有無・程度に関係なく、契約時に定めた金額が保険金として支払われる定額払の保険契約である。

▶ 答えを確認する

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)傷害疾病損害保険契約は、被保険者が傷害疾病によって医療費の支出や所得の喪失などの損害を被った場合、損害額に応じて保険金が支払われる損害保険契約である。
設問は、傷害疾病定額保険契約についての記述である。

(ウ)設問のとおり正しい。

問題3

保険法に関する次の記述の正誤の組合せとして、正しいものを下記の選択肢の中から選びなさい。

(ア)

保険契約については、他の法律に特段の定めがない限り保険法が適用され、保険法に規定がない場合には民法の規定が適用される。

(イ)

保険法の片面的強行規定と異なる保険約款の規定は、保険契約者等に有利であるか不利であるかを問わず無効となる。

【選択肢】

A.アおよびイともに正しい。

B.アは正しいが、イは誤っている。

C.アは誤っているが、イは正しい。

D.アおよびイともに誤っている。

▶ 答えを確認する

B

(ア)設問のとおり正しい。

(イ)保険法の片面的強行規定と異なる保険約款の規定は、保険法の規定よりも保険契約者等に不利な内容のものを無効とするが、有利なものは有効である。

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